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2023/05/08院長ブログ
「治療の中断」は絶対厳禁!

 

こんにちは。院長の丸山です。
暖かな日も増え、
キャンプやピクニックなどの
レジャーを楽しむ方も多いかと思います。

 

しかし、アウトドアは
天候に左右されてしまうため、
予定していた計画が中止になってしまった…
というケースも起こり得ます。

 

こうした「予期せぬ中断」が起こると、
楽しい気分も台無しになってしまいますよね。

 

実は、歯科においても『中断』
皆さんの「不幸」につながってしまう
場合があります。

 

 

それは、歯科治療の中断です。

 

 

 

 

◆リスク1.治療が長引く

 

むし歯の治療を進めていくと、
「仮詰め」や「仮歯」といった処置を行う場合があります。

 

これらは、文字通り
ちゃんとした「つめもの」「かぶせもの」を作っている間、
患部を塞いでおくためののもの。

 

すぐに外す前提のため、
外れやすく、材質も脆いので
すき間が生じやすくなっています。

 

 

「もう痛くないから」と、
自己判断でうっかり通院を止めてしまうと、
むし歯が再発する場合や、
治療開始時より悪化してしまう、
ということもしばしばあります。

 

 

また、「型取りを終えたあと」の中断にも注意が必要です。

あまり長く放置すると、再び型取りをして
つめものやかぶせものを
新しく作り直さなくてはならない場合もある
ため、
無駄に治療期間が延びてしまうことになります。

 

 

 

 

◆リスク2.歯の寿命が短くなる

 

治療の中断には、
「歯の寿命が短くなる」というリスクもあります。

 

たとえば、仮歯や仮詰めをしたところは
細菌が溜まりやすく、中断して放置すると
新たなむし歯ができてしまいます。

 

特に、むし歯が神経にまで達してしまうと、
神経をとらなくてはならず、
歯の寿命が著しく短くなります。

 

 

また、神経をとり除いた後などに行う
「歯の根の治療」の中断も注意が必要です。

 

むし歯になりやすいだけでなく、
根っこが弱くなっているため、
割れたりヒビが入ったりしやすくなります。

 

そうなってしまうと
「抜歯」せざるを得なくなることが多いため、
「歯の根の治療」は必ず最後まで受けましょう。

 

 

 

 

そして、「歯周病治療の中断」
歯の寿命に大きな影響を及ぼします。

 

歯周病は、進行すると
歯を支えている骨が溶けてしまう恐ろしい病気です。

 

その原因が「歯周病菌」であり、
すみ家となっているのが『歯石』です。

 

そのため歯周病の進行を食い止めるために、
「歯石の除去」を行っていきます。

 

しかし、治療を中断してしまうと、
何百億という細菌が、
歯石に隠れて増殖しながら歯を支える骨を溶かし続け、
やがては歯が抜け落ちてしまうのです。

 

 

 

 

◆リスク3.治療費が高くなる

 

リスク1、リスク2からもわかるように
治療を中断すると、治療のやり直しや、
さらなる悪化の原因となります。

 

それによって当然、
時間治療費も余計にかかってしまいます。

 

 

 

中断せずに
最後までしっかり通院することで得られるのは、
歯の健康だけではありません。

 

貴重な時間を無駄にせず、
経済的な負担を抑える
ことにもつながるのです。

 

 

 

むし歯や歯周病といったお口の病気は、
放っておいても自然に治る病気ではありません。

 

誤った状態で放置すると、
確実に悪化します。

 

私たちが
「治療は終わりました」とお伝えするまで、
欠かさず通院を続けてください。

 

 

もし、急用などで
やむを得ず来院できないとき
には、
必ずご相談ください。

 

皆さまの大切な歯を残すため、
私たちが全力でサポートさせていただきます!

 

 

 

ジャスミン歯科クリニック
〒261-0001 千葉県千葉市美浜区幸町2-17-1-101
TEL:043-204-5648
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2023/04/28院長ブログ
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2023/04/20院長ブログ
クラウンレングスニング(歯冠長延長術)について
こんにちは。院長の丸山です。
4月も半ばを過ぎ、新年度の慌ただしさも少し落ち着いたころでしょうか。

忙しい日々の中で、少しでもゆっくりしたいところかもしれませんが、「お口のケアがおろそかになっている」ということはありませんか?
気になるところがある方は、早めに治療をスタートさせましょう!

さて、今回も前回に引き続き、歯を残すための特別処置についてご紹介します。
今回は、「クラウンレングスニング(歯冠長延長術)」の解説です。



クラウンレングスニング(歯冠長延長術)とは?

クラウンレングスニング(歯冠長延長術)とは、歯肉下にある歯根に “むし歯”や“破折”が見つかった場合に、周りの歯槽骨と歯肉を削る処置です。
歯を引っ張り上げるのではなく、周りを下げることで、対象の歯を歯肉の上に出します。

この処置は、エクストリュージョンが行えない場合に実施することが多いです。


※エクストリュージョンとは
ワイヤーとゴムの力により、歯肉に被っていた歯根の頭を引っ張り上げる部分矯正

さらに、結果として歯周ポケットが浅くなるため、歯周病菌による感染が起こりにくい状態になるメリットもあります。


【メリット】
この治療により、健全な歯質が歯肉の上へ十分に出てきます。
すると、歯根が破折するリスクが減り、差し歯の耐久性が向上し、再び差し歯ができるようになるのです。








クラウンレングスニング(歯冠長延長術)を行う意義とは?

天然歯には、バランスよく噛み、歯と周囲の組織を守るため、歯根膜(歯と歯槽骨の間にある組織)というセンサーが備わっています。

天然歯を抜歯で失うと、義歯やブリッジ、インプラントによる補綴処置を行うことになりますよね。
この処置により、咀嚼機能は改善するものの、センサーは失われてしまいます。

したがって、歯根が残せる状態であれば、優先的にそれを有効利用して差し歯にするのが良いのです。


◆【クラウンレングスニング(歯冠長延長術)ができない場合】
・むし歯や歯周病が進んでいて、歯根を残すことができない場合
・歯根が割れていたり、ヒビが入っていたりする場合
・残っている歯根が極端に短い場合

ここまでは、エクストリュージョン(矯正的挺出)と同じです。
以下は、クラウンレングスニングにのみ関わってきます。

・無理に残そうとすると、隣の歯に悪影響が及ぶ場合
・奥歯に実施することで、根分岐部(歯根が分かれる部分)が露出してしまう場合
・審美性に影響がでる場合



お気軽にご相談ください

同じ症状名がついていても、お口の中の状態は患者さまお一人お一人によって異なり、ケースバイケースです。
正確に状況を知るため、診査診断をさせていただき、そのあと詳しい説明をいたします。

歯を残すこれらの処置に興味がございましたら、ジャスミン歯科クリニックまで、気兼ねなくお問い合わせください。



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2023/04/05院長ブログ
親知らずが生えてきたら抜かなきゃダメ?

 

こんにちは。院長の丸山です。
桜も咲き、草木も地面から顔を出すこの季節、
すっかり春めいてまいりましたね。

 

さて、植物が芽吹くように、
「気付くと顔を出している」ものが、
皆さまのお口の中にも存在します。
その存在とは「親知らず」です。

 

今回は、あまりよく知られていない
親知らずの正体や、
「もし生えてきたら抜かなくてはいけないのか」
という疑問についてお答えしたいと思います。

 

 

 

 

◆そもそも、「親知らず」とは

 

親知らずとは、
10代後半から20代後半に生えてくる永久歯です。

 

前歯から数えて8番目に位置する、
歯列のなかで一番奥に生えてくる歯で、
正式名称は
「第三大臼歯(だいさんだいきゅうし)といいます。

 

他にも、「智歯」「知恵歯」など、
さまざまな呼び方がありますが、
おそらく皆さんが最も聞き馴染みがある名前は、
「親知らず」ではないでしょうか。

 

 

 

この「親知らず」という名前の由来は諸説ありますが、
一説によると、昔は現代よりも寿命が短かったため、
この歯が生えるころには親が亡くなっていることが多く、
そこから「親知らず」と呼ばれるようになったそうです。

 

そんな親知らずが生えてくるときは、
上あご・下あごの左右に2本ずつで、
合計で4本生えることがあります。

 

しかし、4本とも必ず生えてくるとは限りません。

 

 

「もともと親知らずがない」という方もいれば、
「歯ぐきの中に埋まったまま生えてこない」
という方もいて、
歯ぐきから顔を出す本数には個人差があります。

 

 

 

 

◆親知らずが生えてきたら抜くべき?

 

親知らずが生えてくる際、スペースが足りず、
まっすぐ生えてこないこともしばしばあります。

 

「斜めに傾いた親知らず」や、
「一部だけ顔を出している親知らず」
汚れが溜まりやすいため、
むし歯や歯周病のリスクが高くなるほか、
「智歯周囲炎(ちししゅういえん)という
炎症を起こしやすくなります。

 

 

 

 

また、斜めに生えてきた親知らずは、
歯並びを悪くする可能性もあります。

 

 

このように、周囲の歯や、
歯ぐきなどの歯周組織
悪影響を及ぼしている場合は、
親知らずの抜歯をおすすめいたします。

 

 

 

 

◆無理に抜く必要はありません

 

しかし、正常に生えており、
皆さまの健康に悪影響を及ぼさない場合
無理に抜歯をする必要はありません。

 

ただし、親知らずは歯ブラシが届きにくいため、
むし歯や歯周病にならないよう、
しっかりケアをする必要があります。

 

生え方によっては、『タフトブラシ』
『デンタルフロス』などの
補助的清掃用具を使っていただくのがおすすめです。

 

正しい歯みがきの方法や、
補助的清掃用具の使い方などは、
私たちが皆さんに指導することもできますので、
ぜひご相談ください。

 

 

 

また、親知らずが骨の中に埋まったままで、
痛みや腫れなどの症状が出ていない場合
すぐに抜く必要はありません。

 

 

 

 

親知らずの生え方には個人差があり、
むし歯や歯周病のリスクも人それぞれです。

 

「抜歯が必要かどうか」は、
皆さまの健康を第一に考え、
私たち歯科医院が最善の判断をしています。

 

ご心配なことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

 

 

 

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2023/03/29院長ブログ
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2023/03/03院長ブログ
歯ぐきに異常を感じたら…。3つのトラブルサイン

 

こんにちは。院長の丸山です。
3月の中旬ごろになると全国的に桜が咲きはじめ、
街なかに春の彩りを感じるようになりますね。

 

皆さまの中には、卒業式や入学式といった
新しい門出を迎える方もいらっしゃるかと思いますが、
鮮やかな桜のように、素敵な思い出となることを
祈っております。

 

さて、桜といえばピンク色のイメージがありますが、
品種によって淡いピンクから濃いピンクまで、
少し違いがあります。

 

私たちの歯ぐきも、健康なときには
「薄いピンク色」をしていますが、
なにか病気が潜んでいるときにはその色が変化します。

 

そこで今回は、
歯ぐきの「色」や「状態」からわかる、
病気のサインをご紹介いたします。

 

 

 

 

◆サイン1『歯ぐきからの出血』

 

歯みがきのたびに歯ぐきから出血する場合は、
歯周病の可能性がとても高いです。

 

歯周病とは、歯と歯ぐきの境目から
細菌が内側に入り込み、 悪さをする病気。

 

進行すると歯を支える骨を溶かし、
いずれ歯が抜け落ちてしまいます。

 

 

 

「最近、 歯みがきで出血するな…」と思ったら、
歯科医院にご相談いただくことをお勧めいたします。

 

 

 

 

 

◆サイン2『歯ぐきの腫れ』

 

歯ぐきが赤く腫れている場合も、
歯周病の可能性があります。

 

歯周病は
『サイレントディジーズ(静かなる病気)』
と呼ばれるほど、自覚症状が少ない病気です。

 

そんな歯周病の数少ないサインのひとつが、
先ほどの「出血」と、「歯ぐきの腫れ」です。

 

毎日の歯みがきなどで
こうしたサインをしっかり察知し、
悪化する前に治療を開始すること
とても大切です。

 

 

 

 

 

◆サイン3『歯ぐきから膿が出る』

 

歯ぐきから膿(うみ)が出ている場合は、
むし歯などをきっかけに、
他の病気を引き起こしている可能性があります。

 

むし歯を放置すると、
いずれ神経が壊死してしまいます。

 

すると、歯の根の先に膿が溜まって、
表面の歯ぐきに「ぷっくりとした腫れ」が生じます。

 

そして、たまった膿が行き場をなくすと
歯ぐきから溢れてきてしまうのです。

 

 

 

このような場合には歯ぐきの切開をして、
根っこの治療や、
溜まった膿を取り出す治療をしなくてはなりません。

 

放っておくと、膿の袋を大きくしながら
周りの骨を溶かしてしまう場合もあるので
早めの治療が肝心です。

 

 

 

歯ぐきはさまざまなサインを出して、
その「異常」を教えてくれています。

 

サインに気付いたら、
すぐ当院にご相談ください。

 

特に歯周病は、歯みがきの徹底
歯石の除去をすることで改善が見込めます。

 

ぜひ、私たちと一緒に
健康的なピンク色の歯ぐきを目指しましょう!

 

 

 

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2023/02/28院長ブログ
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2023/02/22院長ブログ
エクストリュージョン(矯正的挺出)について

こんにちは。院長の丸山です。

日中の暖かさから、
少しずつ春の訪れを感じるようになりました。
毎年この季節は花粉に悩まされている方も
多いことでしょう。
鼻水や鼻詰まりがあると、
口呼吸が増えてしまうことも考えられます。
お口のトラブルを防ぐためにも、
しっかりと花粉症対策をして過ごしたいですね。


さて、今回は「エクストリュージョン(矯正的挺出)」について
ご紹介いたします。

エクストリュージョンとは、
以前ブログにてお話させていただきました
歯を残すための特別措置のひとつになります。

「ご自分の歯を少しでも残す」ことを目的に
治療を行います。


エクストリュージョン(矯正的挺出)とは?

まずは、残っている歯根に十分な長さがある場合に、この治療法が選択できます。ワイヤーとゴムの力で、歯肉に被っていた歯根の頭を引っ張り上げ部分矯正していきます。健全な歯質を十分に歯肉の上に出すことにより、歯根の破折のリスクを減らして差し歯の耐久性を向上させて、再び差し歯が可能になります。

【メリット】
この治療法を行うことで、結果として歯周ポケットが浅くなり、歯周病菌による感染を起こしにくい状態にします。













エクストリュージョン(矯正的挺出)を行う意義とは?

天然歯には、歯根膜(歯と歯槽骨の間にある組織)というセンサーが備わっています。このセンサーはバランスよく噛むため、歯と周囲の組織を守るためにとても大切です。
天然歯を抜歯で失うと、義歯やブリッジ、インプラントによる補綴処置を行うことになりますが、咀嚼機能は改善しますがセンサーは失われてしまいます。
そのため歯根が残せる状態にあれば、それを有効利用して差し歯にする処置は優先的に考慮すべき処置と考えます。


◆【エクストリュージョン(矯正的挺出)ができない場合】
・むし歯や歯周病が進んでいて、歯根を残すことができない場合
・歯根が割れていたり、ヒビが入っている場合
・残っている歯根の長さが極端に短い場合


お口の中の状態は患者さまお一人お一人、ケースバイケースです。
診査診断をさせていただいた後に、詳しい説明をさせていただきます。

これらの処置にご興味がございましたら、ジャスミン歯科クリニックまでお気軽にお問い合わせください。

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2023/02/03院長ブログ
こんなに違う!歯垢と歯石の違い

 

こんにちは。院長の丸山です。
立春を迎え、暦の上では春の始まりとされますが、
まだまだ寒い日が続いていますね。

 

そんな寒い時期に咲く「梅」の花ですが、
よく似た花に「桃」や「桜」があります。
皆さんは、これらの見分け方をご存じでしょうか?

 

実は、花びらの先が丸ければ「梅」、
割れてハート型になっていれば「桜」
尖っていれば「桃」という違いで
見分けることができます。

 

もう少し春が近づけば、
花々が咲きはじめるので、
それが何の花なのか当ててみるのも
楽しいかもしれませんね。

 

さて、そんな
「一見似ている」と思われているものが、
皆さんのお口の中にもあります。
それは、『歯垢』『歯石』です。

 

 

 

 

◆歯垢は1億以上の細菌の塊!

 

歯垢(プラーク)とは、歯の表面につく
白くてねばっとしたやわらかい汚れです。

 

歯垢は「食べかす」などの
単なる汚れではなく、細菌の塊。
1㎎の歯垢には、およそ300種類、
1億個の細菌が存在しています。

 

しかも、歯垢は粘着力があり、
水で溶けることもないため、
うがいなどで取れることはありません。

 

歯垢をしっかり除去するためには、
ブラッシングなどで
丁寧に磨き落とす必要がある
のです。

 

 

特に、
1.奥歯のみぞ
2.歯と歯の隙間
3.歯と歯ぐきの境目

など、隙間の多いところほど
歯垢も溜まりやすい
ので、
意識して丁寧に磨くようにしましょう。

 

 

 

 

 

◆歯ブラシでも取れない!かた~い『歯石』

 

『歯石』とは、
歯垢が石のように硬くなったものです。

 

歯みがきで取りきれなかった歯垢
だ液に含まれるカルシウムなどと結びついて
石のように硬くなったのが歯石です。

 

歯の表面はきれいに見えても、
「下の前歯の裏」や「奥歯の頬側」、
さらには、
「歯ぐきの中」に
歯石がつくことも
あります。

 

 

 

また、歯垢と違って、
歯石は歯にこびりついているため、
ご自身で取ることはできません。

 

歯石を取る道具も販売されてはいますが、
無理に取ろうとすると、
歯ぐきを傷つけてしまう恐れもある
ので、
必ず歯科医院で除去してもらいましょう。

 

 

 

 

◆放っておくと歯を失う!?

 

歯垢や歯石を放置すると、
むし歯や歯周病、口臭の原因になります。

 

しかも、
「歯と歯ぐきの隙間」に歯垢や歯石が溜まると、
細菌が「歯周ポケット」をつくり
さらに奥へと侵入します。

 

細菌は歯肉に炎症を引き起こし、
歯を支える骨が溶けて
最終的には歯が抜けてしまう
のです。

 

そして、歯周病は自覚症状が少なく、
重症化するまで
なかなか気づくことができません。

 

 

気づいたときには
歯が抜ける手前だった…

といったことにならないよう、普段から
「気をつける習慣」を身につける必要があります。

 

 

 

 

◆二人三脚で歯を守る!

 

「自覚症状の無いものを
どうやって気をつければいいのか」


そこで大切なのが
歯科医院での
定期的なメインテナンス
です!

 

 

歯科医院によるメインテナンスでは
歯石をしっかり除去し
むし歯や歯周病のチェック
も行います。

 

そしてもうひとつ大切なのは
日ごろの歯みがきをはじめとした、
皆さまご自身による
セルフケアの徹底
です。

 

歯科医院では、歯みがき指導などを通じ、
皆さまのお口の状態に合わせて、
より適切なアドバイスも行っています。

 

 

 

皆さまのセルフケアと
私たちのプロフェッショナルケアを習慣にして、
歯垢や歯石のない
きれいなお口を維持していきましょう!

 

 

 

ジャスミン歯科クリニック
〒261-0001 千葉県千葉市美浜区幸町2-17-1-101
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2023/01/31院長ブログ
歯を残すための特別な処置
こんにちは。院長の丸山です。

皆さまは今年の抱負は決まりましたか?
「一年の計は元旦にあり」という言葉があるように、何事もはじめが肝心。
まだゆっくりしていたい気持ちもあるかもしれませんが、しっかりと検診を受けて、むし歯や歯周病の早期発見・治療に努めましょう!

さて、今回は“歯を残すための特別な処置”について、以下の内容をまとめました。

・むし歯や歯周病で歯を残せない場合がある?
・歯を残すための特別な処置が必要な場合って?
・安定した差し歯を作るための条件とは?

今後、数回にわたり詳細を解説していきます。


むし歯や歯周病で歯を残せない場合がある?

「だいぶ前にかぶせた差し歯が取れてしまった。」
「差し歯がだいぶグラグラしてきた。」
「差し歯が何回も取れるので、そのまま放置してしまった。」

という主訴で来院される患者さまは多いです。

そしてほとんどの患者さまが、「なるべく歯を残したいです!」とおっしゃいます。

“ご自分の歯を少しでも残したい”という皆様のお気持ちはよくわかりますし、私も同じ価値観で診療をおこなっております。

残った歯根の方に問題がない場合は歯を残せることも多いのですが、詳細な診査診断を行なわせていただいた結果、“重度の歯周炎”や“重度のむし歯”、”歯根が割れている場合“については、残せない場合も多いです。





しかし、そういった歯についても、特別な処置を行うことで残せる場合があります。


歯を残すための特別な処置が必要な場合って?

歯を残すための特別な処置”が必要な状態…文字だけでは、想像がつきにくいのではないでしょうか。

画像で見るとわかりやすいかもしれません。


 

こちらは、差し歯が取れた口腔内の写真です。
差し歯が取れた歯根の表面は、むし歯が進んでしまっています。

むし歯菌(ミュータンス菌)の出す酸により、歯根の表面が硬さを失い、コンニャクのようにフニャフニャと柔らかくなっています(軟化象牙質)。 

この柔らかくなってしまった軟化象牙質を十分に取らないまま、無理に差し歯を付けても、またすぐに取れてしまいます。

したがって、十分な強度を期待できる健全な歯質の所まで、軟化象牙質を十分に削る必要があります。

かなりの量、歯根の表面を削る必要がありますので、歯根の頭は歯肉よりだいぶ深い位置に来てしまいます。

そのまま無理に土台を作ってしまうと、全周にわたり深い歯周ポケットとなり、歯肉の炎症が持続的に続いてしまいます。

この状態で、新たに差し歯を作っても長く持ちません。



安定した差し歯を作るための条件とは?

歯根破折のリスクを少なくして長期的に安定した差し歯を作るために、守らなくてはいけない条件があります。
その条件はフェルール効果と呼ばれています。


【フェルール効果の条件】
・健全な歯質の高さが、歯肉の位置から2mm(状況により1~1.5mm)
・健全な歯質の幅が1mm
→その範囲が歯の全周の75%以上必要 (Ferrule Efect)


歯を残すための特別な処置”は、言い換えればフェルールを獲得することによって差し歯の耐久性を向上させて、結果として歯周ポケットが浅くなり、歯周病菌による感染を起こしにくい状態にします。

具体的には、エクストリュージョン(矯正的挺出)クラウンレングスニング(歯冠長延長術)等があります。


【エクストリュージョン(矯正的挺出)とは】
残っている歯根に十分な長さがある場合に、ワイヤーとゴムの力で、歯肉に被っていた歯根の頭を引っ張り上げる部分矯正です。歯肉から歯根の頭が出てきたことにより、再び差し歯が可能になります。結果として歯周ポケットが浅くなり、歯周病菌による感染を起こしにくい状態にします。





【クラウンレングスニング(歯冠長延長術)とは】
歯肉や歯槽骨を削ることにより、相対的に歯根の頭を歯肉の上の位置にするための歯周外科治療です。結果として歯周ポケットが浅くなり、歯周病菌による感染を起こしにくい状態にします。





次回のブログでは、エクストリュージョン(矯正的挺出)について詳しく書きたいと思います。

これらの処置にご興味がございましたら、ジャスミン歯科クリニックまでお気軽にお問い合わせください。




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