審美歯科Esthetic Dentistry
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審美歯科
“審美歯科”とは?
顎口腔における形態美・色彩美・機能美の調和を図り、人々の幸福に貢献する歯科医療です。
“審美歯科”の具体的内容は?
歯列矯正、ホワイトニング、オールセラミック、ラミネートベニア、セラミックインレーなどがあります。
“審美”に関しての当院の考え方
可能な限り、ご自分の歯(天然歯)だけできれいな歯列を作ることが理想と考えています。その理由は、“歯の神経(歯髄)”と“歯根膜”という2種類の天然のセンサーは、他の人工的な材料では同等の代替がきかないからです。
また一本の歯を考えた場合、たとえ“歯の神経(歯髄)”という1つ目のセンサーを失っても、もう一つの“歯根膜”というセンサーを残すことは非常に重要と考えます。そのため、保存可能な“歯根”は歯列に残して審美的に修復していくことも有力なオプションとして提案させていただきます。
歯列矯正
- 全顎矯正
- 全部の歯にブラケット等の装置を装着し、歯並び全体を理想的な位置に並べて咬み合わせを作っていきます。ご自分の歯(天然歯)を、ほとんど削ることなく理想的な咬み合わせを作っていくことができる方法です。
- 部分矯正
- 前歯の部分的なねじれを治したい場合。
- 奥歯のブリッジの土台となる歯の傾きを治したい場合。
- 歯がない部分にインプラントや入れ歯などではなく、ご自分の歯を動かして咬みたい場合。
- 通常は抜歯になる歯を残して、差し歯にしたい場合。
このように、部分矯正には様々なバリエーションがあります。患者さまのお口の中の状態によってのオーダーメイドの治療となりますので、まずはご相談ください。
ホワイトニング
オフィスホワイトニング
歯科医院で歯の表面にホワイトニング剤を塗布し、光をあてることで歯を白くするホワイトニングです。
- 治療の流れ -
- 1診査・診断
- むし歯や歯周病の治療は終了させておきます。
まず、オフィスホワイトニングについて説明いたします。
次に歯の”白さ”の評価(シェードテイキング)を行い、口腔内の撮影を行います。
- 2歯面の清掃
- 歯面研磨ペーストを用いて歯面清掃を行います。
- 3ホワイトニング剤の塗布
- 一本一本の歯の表面にホワイトニング剤を塗布します。
- 4ライトの照射
- ホワイトニング剤を歯の表面に作用させるために、ライトを照射します。
- 5歯面の清掃
- ホワイトニング剤を除去し、歯面清掃を行います。
- 6再評価
- 歯の”白さ”の評価(シェードテイキング)を行い、口腔内の撮影を行います。
再評価の結果について説明をいたします。
ホームホワイトニング
自宅で、マウスピースにホワイトニング剤のジェルを付けて装着していただきます。
基本的には、一日2時間程度装着していただき、これを2週間続けます。
- 治療の流れ -
- 1診査・診断
- むし歯や歯周病の治療は終了させておきます。
まず、ホームホワイトニングについて説明いたします。
次に歯の”白さ”の評価(シェードテイキング)を行い、口腔内の撮影を行います。
- 2歯面の清掃
- 歯面研磨ペーストを用いて歯面清掃を行います。
- 3マウスピース作製
- 歯型をとらせていただき、マウスピースを作製します。
- 4ホームホワイトニング・キットのお渡し
- 基本的には、ご自宅で一日2時間程度装着していただき、これを2週間続けます。
- 5再評価
- 歯の”白さ”の評価(シェードテイキング)を行い、口腔内の撮影を行います。
再評価の結果について説明をいたします。
オールセラミック
オールセラミックとは、硬い陶器のような材質で、金属を使用していない被せ物(クラウン)です。天然歯に近い白さや透明感があり、プラークや汚れも付着しにくくセルフケアがしやすいという特長があります。また、オールセラミックは金属を使用しないため、金属アレルギーや、歯肉が黒く変色する“メタルタトゥー”を防止することができます。
- オールセラミックの種類 -
- e-Max(イーマックス)
- 天然歯は、切縁(歯の先端の部分)は透明感があり、歯頚部(歯の付け根の歯肉に近い部分)にかけて濃い不透過性の乳白色になっていくというグラデーションがついています。
e-Max(イーマックス)は、他の材質に比べても最も透過性があります。審美性という観点からいえば、天然歯により近い修復処置が可能です。
また、硬度が天然歯に近く、対合歯にも比較的優しく、天然歯列の部分的な補完を考える際は第一の選択肢となります。
強度に関しては、材質的な強度は単体のジルコニアには及びませんが、e-Max(イーマックス)には、十分な審美性があるため、複数の材質のものを重ね合わせる必要が無く、単体で使用できる強みがあります。そのため、重ね合わせたジルコニアよりも壊れにくくなります。
- ジルコニア
- ジルコニアはセラミックの中で、一番硬く衝撃にも強く、単体では欠けにくい材質です。ほぼ金属と同等の強度がありますので、奥歯のブリッジなど、以前は金属を使用しないとできなかった処置もノンメタルで可能です。
一方、透過性については、e-Max(イーマックス)に比べるとやや劣っています。そのため、より高い審美性が要求される部位については、ジルコニア単体ではなく、ジルコニアのベースの上にポーセレンを重ねる方法(ジルコボンド)等も行います。
とても硬い材質なので、対合歯を痛めないように定期的な咬み合わせのチェックも大切です。
- e-Max(イーマックス)とジルコニアの特徴に合わせた使い分け
- 上下の咬み合わせがしっかりしていて、歯ぎしりがない方が一本あるいは少数の歯を被せる場合はe-Max(イーマックス)で問題ないでしょう。欠損部位があり、ブリッジにする場合はジルコニアブリッジが無難です。審美性をどのくらい考慮するかによって、単体のフルジルコニアブリッジにするか、ジルコニアのベースの上にポーセレンを重ねる方法(ジルコボンド)のブリッジにするか等のバリエーションがあります。
なお、欠損部位が比較的小さく、力がかかりにくい部位ではe-Max(イーマックス)ブリッジが可能な場合があります。
入れ歯のバネがかかる歯では、入れ歯の沈み込みを防ぐ加工をするので、ジルコボンドにすることが多くなります。
歯ぎしりがある方の場合は、その程度と咬み合わせ全体のバランスを考えて、e-Max(イーマックス)にする場合とフルジルコニアをお勧めする場合があります。どちらにしろ、歯や被せ物の破折防止のために、ナイトガードも必要になってきます。
- ラミネートベニア
- 歯の表面のエナメル質を1mm弱削り、薄いセラミックのシェルを作製し、歯科用の接着剤で貼り付けることです。
- メリット
- 短期間に歯を希望の色にすることができます。
- クラウンに比べると歯を削る量が圧倒的に少なくてすみます。
- わずかな歯列不正を修正できます。
- デメリット
- 歯ぎしりがある方の場合、割れたり欠けたりするリスクがあります。
- 大きな不正咬合がある方の場合は適応外となります。
- セラミックインレー
- インレーとはむし歯治療で行う、部分的な詰めもののことで、保険診療では金属が使われます。これを白いセラミックで行うものがセラミックインレーです。
- メリット
- 白い歯にすることができる。 セラミックは天然歯に近い白さや透明感がある材質です。そのため歯の色に馴染み、治療後は白くきれいな歯に仕上がります。
- 歯質を削る量が少ない。 必要最小限の歯質を削ってセラミックによる修復ができるので、クラウンに比べて歯のダメージを少なくすることができます。
- プラークが付きにくく落としやすい。 セラミックインレーは表面がツルツルしているため汚れが付きにくい材料です。歯ブラシやデンタルフロスで歯垢を落とす時も簡単に落としやすく、セルフケアがしやすくなります。
- むし歯になりにくい。 セラミック自体が変質・劣化しないため、セラミックインレーと歯のスキマからむし歯になりにくくなっています。
- デメリット
- 歯ぎしりがある方の場合、割れたり欠けたりするリスクがあります。