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2023/04/20院長ブログ

クラウンレングスニング(歯冠長延長術)について

こんにちは。院長の丸山です。
4月も半ばを過ぎ、新年度の慌ただしさも少し落ち着いたころでしょうか。

忙しい日々の中で、少しでもゆっくりしたいところかもしれませんが、「お口のケアがおろそかになっている」ということはありませんか?
気になるところがある方は、早めに治療をスタートさせましょう!

さて、今回も前回に引き続き、歯を残すための特別処置についてご紹介します。
今回は、「クラウンレングスニング(歯冠長延長術)」の解説です。



クラウンレングスニング(歯冠長延長術)とは?

クラウンレングスニング(歯冠長延長術)とは、歯肉下にある歯根に “むし歯”や“破折”が見つかった場合に、周りの歯槽骨と歯肉を削る処置です。
歯を引っ張り上げるのではなく、周りを下げることで、対象の歯を歯肉の上に出します。

この処置は、エクストリュージョンが行えない場合に実施することが多いです。


※エクストリュージョンとは
ワイヤーとゴムの力により、歯肉に被っていた歯根の頭を引っ張り上げる部分矯正

さらに、結果として歯周ポケットが浅くなるため、歯周病菌による感染が起こりにくい状態になるメリットもあります。


【メリット】
この治療により、健全な歯質が歯肉の上へ十分に出てきます。
すると、歯根が破折するリスクが減り、差し歯の耐久性が向上し、再び差し歯ができるようになるのです。








クラウンレングスニング(歯冠長延長術)を行う意義とは?

天然歯には、バランスよく噛み、歯と周囲の組織を守るため、歯根膜(歯と歯槽骨の間にある組織)というセンサーが備わっています。

天然歯を抜歯で失うと、義歯やブリッジ、インプラントによる補綴処置を行うことになりますよね。
この処置により、咀嚼機能は改善するものの、センサーは失われてしまいます。

したがって、歯根が残せる状態であれば、優先的にそれを有効利用して差し歯にするのが良いのです。


◆【クラウンレングスニング(歯冠長延長術)ができない場合】
・むし歯や歯周病が進んでいて、歯根を残すことができない場合
・歯根が割れていたり、ヒビが入っていたりする場合
・残っている歯根が極端に短い場合

ここまでは、エクストリュージョン(矯正的挺出)と同じです。
以下は、クラウンレングスニングにのみ関わってきます。

・無理に残そうとすると、隣の歯に悪影響が及ぶ場合
・奥歯に実施することで、根分岐部(歯根が分かれる部分)が露出してしまう場合
・審美性に影響がでる場合



お気軽にご相談ください

同じ症状名がついていても、お口の中の状態は患者さまお一人お一人によって異なり、ケースバイケースです。
正確に状況を知るため、診査診断をさせていただき、そのあと詳しい説明をいたします。

歯を残すこれらの処置に興味がございましたら、ジャスミン歯科クリニックまで、気兼ねなくお問い合わせください。



ジャスミン歯科クリニック
〒261-0001 千葉県千葉市美浜区幸町2-17-1-101
TEL:043-204-5648