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2025/06/19院長ブログ

6月4日からの1週間は歯と口の健康習慣

こんにちは!
歯科衛生士の岩切美奈です。

この時期がやってまいりました。
今年の標語は
「歯みがきで 丈夫な体の 基礎づくり」



前回のブログでは歯磨きの重要性、テクニック等をお伝えしました。

今回は、そんな歯磨きを怠るとどうなるのか?
2025年1月23日に放送されたNHKのTV番組「あしたが変わるトリセツショー」にて放送された内容がとても分かりやすかったので、シェアします。


【口内フローラ】



私たちの口の中には、100~300種類、1,000億個以上の細菌たちが住み着いています。
たくさんの細菌が混在する様子を、植物相(フローラ)になぞらえて「口内フローラ」と呼んでいます。
外から来る菌やウイルスから守るのも口内フローラの仕事。
ほとんどの菌は病気の原因にはならないとされていますが、わずかに病気の原因となる恐ろしい菌がいます。





【続々と明らかになる口内フローラと全身の病気】




近年、さまさまな全身の病気が、口の菌と関わっていることが世界各国の研究で明らかになってきています。
糖尿病・脳梗塞・心筋梗塞・一部のがん・認知症など…
30以上の病気で口の細菌との関わりが見つかっています。
特に関連度が高いと注目されているのが糖尿病です。
糖尿病の診療ガイドラインには、2型糖尿病において歯周病を治療することが、血糖値を改善するのに有効であることが掲載されています。


【口の菌が全身で悪さをするメカニズムとは?】

ふだんはおとなしい口の菌たち。でも集まると…



お口の中の菌は糖などをエサにして暮らしています。
ふだんは悪さをしませんが、エサを食べたあとベトベトの代謝物を出します。
そこに仲間の菌たちが集まって増えてくると、ひょう変!
病原性を発揮し始めます。

菌が集合して出来上がるプラーク(歯垢)が虫歯・歯周病の原因に!



歯を磨かないとたまる白いものがプラークです。
食事のあと数時間後には出来はじめます。
そしてプラークが長期間存在し続けると、虫歯や歯周病の原因になります。
水はもちろん、マウスウォッシュでも簡単には落ちません。
落とすには、歯ブラシなどで物理的にこそぎ落とすことが必要です。



歯周ポケットの中では、さらに恐ろしいことが!



プラークでふたをされた歯周ポケットの中では、酸素が嫌いな菌たちが暴れはじめます。
中でも特に悪いのが歯周病菌の一つ、ジンジバリス。
その大好物は血と肉。



菌が増えると歯ぐきは炎症を起こし、やがて出血します。
ジンジバリスはここぞとばかりに血を貪り、血流に乗って体内へ侵入することがあるのです。
初期の歯周病はほぼ痛みを感じません。
そのせいで無自覚のまま歯周病が進行します。

そして全身へ・・・



血管に入り込んだジンジバリスなどの菌は、すぐに全身へ回ります。健康な人であればうまく免疫が働き悪い菌を退治してくれますが、数が多かったり、また長期間に渡れば、菌とその毒素などや、炎症物質が全身のあらゆる場所へたどり着きます。
それがさまざまな病気を起こす原因になると考えられています。


【定期的にプロによるケアを 】



どんなに歯磨きに自信がある人でも必ず癖があり、磨き残す部分が生まれます。
そこで、定期的にプロの目でチェックしてもらうことが大切です。
頻度は1〜3ヶ月に一度、少なくとも半年に一度は歯科医院へ行きましょう。
特に疾病や歯の痛み、腫れなどがなくても「歯ぐきの健康が気になるのでチェックしてください」と言えば伝わります!

お気軽に、ご相談ください♪

岩切美奈





ジャスミン歯科クリニック
〒261-0001 千葉県千葉市美浜区幸町2-17-1-101
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