ブログBlog

ブログ

2024/12/19院長ブログ

フッ素を塗って虫歯予防をしましょう!

こんにちは、歯科衛生士の岩切美奈です。
いよいよ師走となり、年末ムードが漂ってきましたね。
皆様お元気でお過ごしですか?


ところで、今年の保険診療改定により、毎月保険内でフッ素塗布が可能となりました。

①フッ素にはむし歯の原因菌の働きを弱め
②歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進し
③歯の表面を強化してむし歯になりにくくする働きがあります。

当院でも、生えたての永久歯のあるお子さんや、むし歯リスクの高い患者さんに積極的におすすめしています。

近年、フッ素の有効性がさらに重要視されてきているのをご存知でしょうか?

2017年にフッ素イオン濃度上限がこれまでの1000ppmから1500ppmに引き上げられ、高濃度フッ素が配合された市販の歯磨剤販売が認められました。

そして2023年、口腔衛生学会等の4学会にて
推奨されるフッ化物配合歯磨剤の推奨される量に改訂がありました。


◎歯が生えてから2歳→1000ppmF 2回/1日 米粒程度



※歯磨剤は子供の手の届かないところに保管してください!
歯磨きの後にティッシュなどで歯磨剤を軽く拭き取っても良いでしょう。


◎3〜5歳→1000ppmF 2回/1日 グリーンピース程度

 

※歯磨きの後は、歯磨剤を軽く吐き出します。
うがいをする場合は少量の水で1回のみにしましょう。


◎6歳以上→1450ppmF 2回/1日 歯ブラシ全体

 


※歯磨きの後は、歯磨剤を軽く吐き出します。
うがいをする場合は少量の水で1回のみにしましょう。
※インプラントなどのチタン製歯科材料が使用されていても、歯がある場合はフッ化物配合歯磨剤の使用が推奨されています!


1971年の宝塚斑状歯事件(気になる方は検索してみてください)以来、フッ素を巡り推進する専門家と反対する市民運動との対立は根深く、半世紀にも及びました。
今回のフッ化物歯磨剤の「推奨される利用方法」の公表は、その不毛な対立に終止符を打たれる形になりました。


歯の根っこのむし歯の予防が必要な大人に対しては、5000ppmFの歯磨剤のむし歯予防認められています。
現在日本では市販されていないため、今後許可される事も望まれています。

WHO(世界保健機関)やFDI(世界歯科連盟)を見ると、日本はフッ化物歯磨剤に関して周回遅れとも言われていましたが、これから適切に使用がすすめられていけば嬉しいです。

ジャスミン歯科の患者さまもそうでない方も、気になる方は是非ご相談ください♪

岩切美奈




ジャスミン歯科クリニック
〒261-0001 千葉県千葉市美浜区幸町2-17-1-101
TEL:043-204-5648