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2022/08/29院長ブログ
矯正すると歯はなぜ動くの?
こんにちは!院長の丸山です。

今回は、“矯正治療で歯がなぜ動くのか”ということについてお話しします。


歯はあごの骨にしっかり固定されていて微動だにしないと思われている方も多いのではないでしょうか?しかし、私たちの歯とあごの骨との間には、歯根膜というクッションが存在しています。これにより生理的動揺といって、0.1mm程度は動いてるのです。




しかし矯正治療で、歯を長い距離を移動させる場合は、特殊なことが歯のまわりで起こっています。
矯正のブラケットとワイヤーを歯につけると、歯根膜が緩んで生理的動揺の範囲をこえて歯が動揺してきて歯が動きやすくなります(レベリング)。




更に、動かす歯にワイヤーのループやゴムの力をかけると、




イラストの赤い色の“押されている側の歯根膜”は圧迫されることで縮み、反対に青の色の“引っ張られている側の歯根膜”は伸びることによって隙間ができます。

赤い部分は、もともとあった歯根膜が縮んだため、歯根膜を元の厚さに戻すために破骨細胞が骨を溶かし、反対側の伸びた青い部分の歯根膜は、元の厚さに戻ろうと骨芽細胞が隙間部分に新しく骨を作っていきます。




このように、骨の吸収と再生を繰り返しながら少しずつ歯の位置が変化していくということが、矯正治療により歯が移動していく仕組みです。


今回は“矯正治療で歯がなぜ動くのか”について簡単に説明させていただきました。

矯正について疑問に思うこと、不安に思うことは皆さんそれぞれあると思います。
気になる方は、当院の“矯正相談”を受けていただくことをお勧めします。
院長が可能な限りわかりやすくご説明いたします。



ジャスミン歯科クリニック
〒261-0001 千葉県千葉市美浜区幸町2-17-1-101
TEL:043-204-5648
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2022/08/03院長ブログ
「先生、痛いのはそこじゃないんです」は勘違い?

 

こんにちは。院長の丸山です。
日本の夏といえば
やはりお祭りや花火といった風物詩ですね。

 

その花火が、
実はヨーロッパ生まれということは
ご存じでしょうか?

 

中国で発明された火薬がヨーロッパに渡り、
来日していた英国人によって徳川家康に披露された、
というのが、日本における花火の発祥のようです。

 

日本の風物詩というイメージが強い花火ですが、
その生まれが海外というのは少し意外かもしれませんね。

 

 

ところで、「歯の治療に関する意外」 といえば
「痛い!と思っていた歯が実は別の歯だった」
ということが珍しくありません。

 

 

「自分の身体のことは
自分が一番よくわかる」

 

と言う方もいらっしゃいますが、
実は人間の身体は勘違いを起こしやすいのです。

 

 

では、なぜそうした「勘違い」を
起こしてしまうのでしょうか?

 

 

 

 

◆「歯の痛み」の通り道『三叉神経』

 

「歯の痛み」を脳に伝える役割は、
顔の左右にある
『三叉神経(さんさしんけい)』
という「脳神経」が担っています。

 

 

 

脳から伸びた三叉神経は、
おでこから頬、あごのあたりまで、
大きく分けて3つのエリアに分かれて繋がっており、

顔に「どんなものが触れた」か、
それが「冷たい」か「温かい」か、

といった、
「顔の感覚」を脳に伝える働き
をしています。

 

 

そして、この三叉神経はお口の中にも繋がっているため、
歯の痛みもこの神経を通じて脳に届きます。

 

 

 

 

◆間違えやすいワケ

 

とある実験では、歯に触れて
「いま、どの歯に触れたか」
という質問をしてみたところ、
奥歯に近づくにつれて正解率が下がった、
という結果があります。

 

 

これは、お口などに繋がっている三叉神経が、
脳に近づくにつれて一本の神経になるためです。

 

 

「痛み」をはじめ、「歯に生じた感覚」は信号となり、
三叉神経を通して脳まで伝わります。

 

しかし、
その『信号』が
『脳に続く一本道』に到達した際、


「お口の辺り」から来たのはわかるけど、
細かい場所までは覚えていない状態

になってしまうことがあります。

これが、『痛みの勘違いの正体』です。

 

 

 

「歯の痛みの勘違い」で特に多いのが、
痛いと思っていた隣の歯が原因だった」
というケースです。

 

また、隣り合った歯だけではなく、
「上の歯が痛いと思ったら下の歯が原因だった」
という場合や、さらには

「歯だと思ったら、鼻の炎症が原因だった」
「目の周りの神経が原因だった」など、
一見するとお口から遠い場所でも
痛みの勘違いが発生することもあります。

 

 

このように「痛みの原因の特定」
皆さんご自身では非常に困難なこともありますので、
何か痛みを感じたら早めに受診してください。

 

 

 

 

 

また、痛みの勘違いにより
「痛くないところを削られた!」
と思い込んでしまう方がまれにいらっしゃいますが
そのようなことは、まずあり得ません。

 

 

ご不安な場合は、遠慮せずにご質問いただければ
必ずお答えさせていただきます
ので、
いつでもお声がけください。

 

 

そして、日頃から検診などを受けて、
削らなくても済むように
歯を大切にしてくださいね!

 

 

 

ジャスミン歯科クリニック
〒261-0001 千葉県千葉市美浜区幸町2-17-1-101
TEL:043-204-5648
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