丁寧な根管治療Root Canal Treatment

歯周病

根管治療

“根管”とは?

“根管”とは?

歯根の中央付近にある、歯の神経や血管が通っているトンネルのような空間を“根管”といいます。太くシンプルな形態のこともありますが、細くいくつにも複雑に枝分かれしていることもあります。

“歯の神経”を残すことの重要性

“歯の神経”を残すことの重要性

木の枝を考えてみましょう。乾燥した枯れ木の枝を曲げた場合、ポキポキとすぐ折れて燃えやすいですね。それに比べて、みずみずしい生木の枝をまげても、しなって容易に折れにくく、燃えにくいです。
歯もこれに似ています。歯の寿命を考えるとき、可能な限り“歯の神経”は残したいところです。

“根管治療”はどんなときに必要?

“根管治療”はどんなときに必要?

それでも、“歯の神経”を治療して取り除かなければならない場合があります。
むし歯などの原因により、“歯の神経”全体に炎症が広がってしまった場合です。
軽い違和感や一時的に軽くしみる程度だった症状も、ズキズキとした強く持続的な痛みに変わっていきます。
更に炎症が進むと、歯根のまわりの組織に炎症が進み、歯肉が腫れてきます。
過去に“歯の神経”を治療した歯であっても、炎症が再発した場合には“根管治療”が必要になってきます。

“根管治療”の流れ

カウンセリング

1カウンセリング
現在どんなことが気になるのか詳しくお聞きします。

口腔内診査

2口腔内診査
お口の中の状態を確認させていただき、状況により口腔内写真、レントゲン写真等を撮影します。
3病状の説明・治療方針の決定
診査、診断の結果に基づいて、相談をさせていただき治療方針を決定します。
4“根管治療”の前処置
かぶせ物がある場合は除去し、歯が部分的に割れている場合はそれを除去します。むし歯になっている部分があるは削り取ります。

“根管口の明示

5根管口の明示
“根管”を治療しやすいように、その入り口をきれいに整えます。

“根管”の洗浄、清掃、拡大

6“根管”の洗浄、清掃、拡大
“根管”の中には感染した歯の神経や、ガッタパーチャというゴムのような詰め物が存在します。これらを手用器具や超音波の器具、エンドモータ—などの器械等を用いながら、きれいに洗浄、清掃し拡大します。

症状が無いことを確認して、“根管”の中を緊密に詰めます。

7症状が無いことを確認して、
“根管”の中を緊密に詰めます。

“超音波洗浄”の有効性

“超音波洗浄”の有効性

“超音波洗浄”は、“キャビテーション効果”・“加速度”・“直進流”といわれる、3つの相乗効果により洗浄効果を発揮します。“キャビテーション効果”は、キャビテーションによる衝撃波を利用して汚れを“根管”から剥離させます。剥離した汚れを“加速度”により引き剥がし、“直進流”により分散除去させます。 “根管”の中においては、水や薬液を満たした状態で、超音波チップという器具を用いて超音波振動を加えて、残留組織や削片等を丁寧に洗浄します。

“バリオス・エンドチップ

当院の”根管治療”は、
基本的に”エンドモーター”を使用して行います。

“超音波洗浄”の有効性

“根管”は曲がっていたり、細くなっていたり、詰まっていたり、複雑に分岐していたりと様々です。そのため”根管治療”は、身長に時間をかけて行わなくてはいけないこともあります。”エンドモーター”は”根管治療”を精密に効率良く行うために、開発されて進化してきた機械です。難しい”根管”の場合の治療には、特に威力を発揮します。当院では、最新型エンドモーターの”トライオートZX2”をほとんどの根管に使用しています。


”トライオートZX2”の特徴
穿通、グライドパス、根管形成を”エンドモーター”で行います
”トライオートZX2”は、コードレスでコンパクトなボディに根管長測定機能を搭載。熟練した術者の手指の細やかな動きを再現し、これ1台で穿通、グライドパスを含む根管拡大形成を根管長測定機能との連動により、より速く行うことが可能です。

ファイル先端位置をリアルタイムモニタリング
根管長をリアルタイムでモニタリングしています。拡大形成(根管形成の変化)により根管長が変かしても、その変化に応じた作業長位置を液晶画面に表示します。

“バリオス・エンドチップ