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2022/11/04院長ブログ
あなたはいくつ当てはまる?むし歯を作る4要素

 

こんにちは。院長の丸山です。
11月は子どもの着物姿が微笑ましい
七五三がありますね。

 

七五三に食べる千歳飴は、
「長寿を連想させる縁起物」として知られています。
飴は引っ張るとどこまでも伸ばせることから、
「細く長く、いつまでも健康で長生きしてほしい」
という、子どもへの願いが込められているそうです。

 

飴といえば、皆さんは
「ちょっとだけなら」「口寂しいから」と
キャンディやキャラメルなどを
間食の代わりに食べることはありますか?

 

もし心当たりがある場合は、
通常よりも「むし歯リスクが高い状態」
ですので、要注意です!

 

 

 

 

◆ひとつでも当てはまったら要注意!

 

「甘いものばかり食べているとむし歯になりやすい」
という話を聞いたことがあるかもしれませんが、
実際にむし歯が発症するのは、
(1)細菌
(2)糖分
(3)歯質
(4)時間


これら4つの要因が揃ったとき。

 

つまり、
甘いもの(糖分)を控えるだけでは
むし歯予防としては不十分なのです。

 

より確実に予防効果を高めるためには、
4つの要因すべてを意識することが、
とても重要になってきます。

 

 

 

 

◆要因1.細菌
プラークは細菌の塊です!

 

私たちのお口の中には、
さまざまな種類の細菌が存在しています。

 

それらの菌の中には
むし歯の原因になるものも含まれており、
もっとも有名なのが
『ミュータンス菌』という細菌です。

 

よく『むし歯菌』と言われるのもこの細菌で、
「お口に残った食べかす」などに入り込んで
増殖します。

 

このときに出す
「ネバネバとした物質」が歯に付着して
プラーク(歯垢)になります。

 

そう、プラークとは単なる食べかすではなく
『細菌の塊』なのです。

 

 

 

ミュータンス菌を減らすために大切なこと。
それは、お口の中を清潔に保つことです。

 

丁寧なブラッシングでプラークを除去し、
ミュータンス菌が増えないようにしましょう!

 

 

 

 

◆要因2.糖分
むし歯菌も甘いものが大好き!

 

ミュータンス菌は増殖する際、
『糖分』を餌に増殖します。

 

実はこのとき、ミュータンス菌は
『酸』を作って吐き出しますが、
この酸によって
歯の表面が溶かされてしまう状態
むし歯なのです。

 

 

疲れているときや、お菓子が大好きな方は
ついつい甘いものを食べてしまいがちですが、
砂糖が多く含まれる
「キャンディ」「ケーキ」
むし歯になりやすいため要注意です。

 

おやつには、砂糖が使われていない
「おせんべい」「クラッカー」といった、
糖分が少なく、お口の中に
残りにくいもの
がおすすめ
です。

 

 

 

 

 

◆要因3.歯質
子どもの歯を強い歯に!

 

「むし歯になりやすいかどうか」
人によって異なります。

 

「磨かなくてもむし歯になりにくい人」や、
反対に「丁寧にケアしているのにむし歯になる人」。

 

この違いが生まれる要因のひとつが
『歯質』です。

 

 

歯質は「遺伝によるもの」や、
「お母さんのお腹の中にいたときの栄養状態」
が関係している、といわれています。

 

しかし、
「カルシウム」や「ビタミン」などの栄養
乳幼児期からバランスよく摂ることで、
将来作られる永久歯の歯質
強くすることができます。

 

 

 

 

◆要因4.時間
『間食』は『むし歯のもと』!

 

歯は食事のたびに、
むし歯菌によって溶かされる
『脱灰(だっかい)』という現象と、
だ液によって修復される
『再石灰化(さいせっかいか)』
という現象を繰り返しています。

 

 

ところが、
食後の歯みがきが不十分だったり、
間食が増えたりすると、
「むし歯菌が活発な時間」が長くなります。

 

すると、いずれ修復が間に合わなくなり、
むし歯になってしまうのです。

 

食後にしっかりと歯を磨き、
間食を控える
ことは、歯を守る大切な条件。

 

 

特に、「乳歯」や「生えたばかりの永久歯」は
歯質が弱く、むし歯になりやすいので
注意深くケアしましょう。

 

 

 

 

しかし、セルフケアにも限界があり、
どれだけ丁寧に行っていても、
磨き残しむし歯ができることもあります。

 

そこで重要なのが
数か月に1度の定期検診です。

 

定期検診では、
歯みがきでは取れないプラークの除去や
むし歯のチェックを行います。

 

皆さんの歯を守っていくためにも、
定期的なご来院をお待ちしております。

 

 

 

ジャスミン歯科クリニック
〒261-0001 千葉県千葉市美浜区幸町2-17-1-101
TEL:043-204-5648
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2022/10/06院長ブログ
痛みを知らせるだけではない?神経の役割とは!

 

こんにちは。院長の丸山です。
秋が深まる10月は栗がよく採れる季節。

 

食べものとして親しまれる栗は、
染物の材料としても活躍します。
なかでもイガの部分を使うと、
落ち着いた風合いの茶色が楽しめるそうです。

 

 

ところで、イガのような尖ったものを触ると、
チクチクとした刺激を感じますよね?
このような感覚があるのは、
皮膚に神経が通っているためです。

 

実は、私たちの『歯』にも神経が通っており、
「むし歯が痛む」のは、
この『神経』が関係しているのです。

 

 

 

 

◆むし歯が神経まで達すると…

 

むし歯ができた際、
ズキズキとしたひどい痛みを感じるのは、
むし歯菌が「歯髄(しずい)」と呼ばれる
歯の内側の神経組織を攻撃しているためです。

 

歯髄まで達するほど大きいむし歯ができてしまうと、
細菌によって神経が侵されてしまうため、
「歯髄をすべてとり除く処置」をしなくてはなりません。

 

 

 

 

 

◆できれば「神経」はとりたくない…

 

神経をとると、当然ながら
痛みを感じることがなくなります。

 

そのため、
一度「歯髄をとる治療」を経験すると、
次にむし歯になったときに、小さなむし歯でも
「痛いからすぐに神経をとってほしい!」
と考えてしまう方もいらっしゃいます。

 

しかし、それは大きな間違いです!

 

なぜなら歯髄には、
「歯に栄養を運ぶ」という、
とても大切な役割があるためです。

 

歯髄をとってしまうと
本来なら運ばれるはずの栄養が失われるため、
歯は枯れ木のようにもろくなります。

 

そうなってしまえば、
欠けたり、ひび割れたりするなど、
確実に寿命が短くなってしまうのです。

 

 

 

そう、丈夫で健康な歯でいられるのは、
歯髄(神経)があるおかげなのです。

 

 

 

 

◆歯髄(神経)が無くても「むし歯にはなる」!

 

歯髄(神経)が無くなると痛みを感じなくなりますが、
「むし歯にならない」わけではありません!

 

 

逆に言えば、歯髄をとってしまうと
むし歯が進行しても、すぐ気づくことができず、
気づいた頃には、もう歯がボロボロに…
ということも珍しくないのです。

 

 

 

 

◆歯の寿命を延ばすために大切なこと

 

健康で丈夫な歯を残し、
一生豊かな食生活を送る
ためには、
やはり『神経を残すこと』は欠かせません。

 

 

もちろん、どうしても我慢できないほど痛むときや、
重度のむし歯にはやむを得ず神経をとることを
ご提案させていただくこともあります。

 

しかし、
「神経をとればすべて解決!」

 

…というわけではありません。

 

 

むしろ神経をとった歯は、
むし歯の発見が遅れないように
定期検診で注意深く
チェックする必要
があります。

 

 

また、
「神経の残っている歯」がむし歯になっても、
定期検診に通っていれば早期発見ができるため、
神経をとらずに済む可能性が高まります。

 

 

 

 

お口には『むし歯』だけではなく、
『歯周病』をはじめとした
自覚のない病気が他にも潜んでいます。

 

 

定期検診は、そうした
「隠れた病気」を見つけ出す
とても重要な機会です。

 

皆さまの歯を守るため、
ぜひ習慣づけていただければ幸いです!

 

 

 

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2022/09/05院長ブログ
5人に1人がかかる!?エナメル質形成不全

 

こんにちは。院長の丸山です。

秋はお月見シーズン!
9月は1年で最も美しいと言われる、
「中秋の名月」も空に昇ります。

月を眺めながらお団子をいただくというのも、
なかなか風情がありますよね。

 

さて、夜空に輝く月は美しいものですが、
歯も白く輝いていると
口もとが美しく見えませんか?

歯が白く見えるのは、
エナメル質という組織があるからです。

 

しかし、このエナメル質が
正常に形成されない事があります。

 

 

 

 

◆エナメル質の役割

 

歯はエナメル質・象牙質・セメント質という
3つの層からできています。

そのうちエナメル質は
人間の体の中で最も硬い組織
です。

 

歯の一番外側にあり、
熱いものや冷たいもの、酸性の食品などが
敏感な象牙質に触れないように
刺激やむし歯から歯を守っています。

歯に白い輝きを生み出しているのも、
このエナメル質のおかげです。

 

 

 

 

 

◆そんなエナメル質が「もろく」なる?

 

ところが、大事なエナメル質が不完全な状態で
歯が生えてくることがあります。

 

歯の表面に
ボソボソとした「白いまだら」が生じたり、
むし歯でもないのに、歯の一部が
茶色や黄色に変色したりしていた場合は、
『エナメル質形成不全』の疑いがあります。

 

また、重度の場合
歯の表面がデコボコしたり、
歯を覆うエナメル質が無いため、
象牙質がむき出しになったりしてしまいます。

 

 

 

 

しかも、エナメル質形成不全の症状がある歯は
見た目の変化だけでなく、
通常の歯よりもむし歯になりやすい
という特徴もあります。

 

エナメル質形成不全の発症しやすい箇所は
奥歯(第一大臼歯)と前歯です。

 

特に奥歯は汚れが溜まりやすく、
むし歯になりやすい
ため十分注意が必要です。

 

 

 

 

◆子どもの5人に1人が発症!?

 

日本小児歯科学会が
7歳から9歳の児童を対象に行った調査によると、
地域差はあるものの
およそ5人に1人がエナメル質形成不全
という結果が出ています。

 

エナメル質形成不全は決して珍しいものではなく、
思いのほか、高い頻度でかかり得る疾患なのです。

 

 

 

しかも、乳歯の場合、
もともとエナメル質が薄く、
むし歯になりやすい
のですが、
エナメル質形成不全の歯がむし歯になってしまうと
あっという間に
歯の神経まで進行してしまう
ため、
より一層注意が必要になります。

 

乳幼児検診や学校の歯科検診で
エナメル質形成不全と
診断されることもあるかもしれませんが、
その場合は必ず定期的に歯科に通い
チェックをしてもらうことが重要です。

 

そして、日頃からしっかりセルフケアもおこない、
お子さまの大切な歯を守っていきましょう。

 

 

 

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2022/08/29院長ブログ
矯正すると歯はなぜ動くの?
こんにちは!院長の丸山です。

今回は、“矯正治療で歯がなぜ動くのか”ということについてお話しします。


歯はあごの骨にしっかり固定されていて微動だにしないと思われている方も多いのではないでしょうか?しかし、私たちの歯とあごの骨との間には、歯根膜というクッションが存在しています。これにより生理的動揺といって、0.1mm程度は動いてるのです。




しかし矯正治療で、歯を長い距離を移動させる場合は、特殊なことが歯のまわりで起こっています。
矯正のブラケットとワイヤーを歯につけると、歯根膜が緩んで生理的動揺の範囲をこえて歯が動揺してきて歯が動きやすくなります(レベリング)。




更に、動かす歯にワイヤーのループやゴムの力をかけると、




イラストの赤い色の“押されている側の歯根膜”は圧迫されることで縮み、反対に青の色の“引っ張られている側の歯根膜”は伸びることによって隙間ができます。

赤い部分は、もともとあった歯根膜が縮んだため、歯根膜を元の厚さに戻すために破骨細胞が骨を溶かし、反対側の伸びた青い部分の歯根膜は、元の厚さに戻ろうと骨芽細胞が隙間部分に新しく骨を作っていきます。




このように、骨の吸収と再生を繰り返しながら少しずつ歯の位置が変化していくということが、矯正治療により歯が移動していく仕組みです。


今回は“矯正治療で歯がなぜ動くのか”について簡単に説明させていただきました。

矯正について疑問に思うこと、不安に思うことは皆さんそれぞれあると思います。
気になる方は、当院の“矯正相談”を受けていただくことをお勧めします。
院長が可能な限りわかりやすくご説明いたします。



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2022/08/03院長ブログ
「先生、痛いのはそこじゃないんです」は勘違い?

 

こんにちは。院長の丸山です。
日本の夏といえば
やはりお祭りや花火といった風物詩ですね。

 

その花火が、
実はヨーロッパ生まれということは
ご存じでしょうか?

 

中国で発明された火薬がヨーロッパに渡り、
来日していた英国人によって徳川家康に披露された、
というのが、日本における花火の発祥のようです。

 

日本の風物詩というイメージが強い花火ですが、
その生まれが海外というのは少し意外かもしれませんね。

 

 

ところで、「歯の治療に関する意外」 といえば
「痛い!と思っていた歯が実は別の歯だった」
ということが珍しくありません。

 

 

「自分の身体のことは
自分が一番よくわかる」

 

と言う方もいらっしゃいますが、
実は人間の身体は勘違いを起こしやすいのです。

 

 

では、なぜそうした「勘違い」を
起こしてしまうのでしょうか?

 

 

 

 

◆「歯の痛み」の通り道『三叉神経』

 

「歯の痛み」を脳に伝える役割は、
顔の左右にある
『三叉神経(さんさしんけい)』
という「脳神経」が担っています。

 

 

 

脳から伸びた三叉神経は、
おでこから頬、あごのあたりまで、
大きく分けて3つのエリアに分かれて繋がっており、

顔に「どんなものが触れた」か、
それが「冷たい」か「温かい」か、

といった、
「顔の感覚」を脳に伝える働き
をしています。

 

 

そして、この三叉神経はお口の中にも繋がっているため、
歯の痛みもこの神経を通じて脳に届きます。

 

 

 

 

◆間違えやすいワケ

 

とある実験では、歯に触れて
「いま、どの歯に触れたか」
という質問をしてみたところ、
奥歯に近づくにつれて正解率が下がった、
という結果があります。

 

 

これは、お口などに繋がっている三叉神経が、
脳に近づくにつれて一本の神経になるためです。

 

 

「痛み」をはじめ、「歯に生じた感覚」は信号となり、
三叉神経を通して脳まで伝わります。

 

しかし、
その『信号』が
『脳に続く一本道』に到達した際、


「お口の辺り」から来たのはわかるけど、
細かい場所までは覚えていない状態

になってしまうことがあります。

これが、『痛みの勘違いの正体』です。

 

 

 

「歯の痛みの勘違い」で特に多いのが、
痛いと思っていた隣の歯が原因だった」
というケースです。

 

また、隣り合った歯だけではなく、
「上の歯が痛いと思ったら下の歯が原因だった」
という場合や、さらには

「歯だと思ったら、鼻の炎症が原因だった」
「目の周りの神経が原因だった」など、
一見するとお口から遠い場所でも
痛みの勘違いが発生することもあります。

 

 

このように「痛みの原因の特定」
皆さんご自身では非常に困難なこともありますので、
何か痛みを感じたら早めに受診してください。

 

 

 

 

 

また、痛みの勘違いにより
「痛くないところを削られた!」
と思い込んでしまう方がまれにいらっしゃいますが
そのようなことは、まずあり得ません。

 

 

ご不安な場合は、遠慮せずにご質問いただければ
必ずお答えさせていただきます
ので、
いつでもお声がけください。

 

 

そして、日頃から検診などを受けて、
削らなくても済むように
歯を大切にしてくださいね!

 

 

 

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2022/07/19院長ブログ
夏休みにむし歯のサインを見逃さないで!
夏休みになると、お家にいる時間が長くなり、ついつい“砂糖”が入ったお菓子やジュースなどをダラダラと口にしてしまいがち。“むし歯”はそういったお口の中に残った“砂糖”をエサにして、“むし歯菌(ミュータンス菌)”が歯を溶かすことにより起こります。


“むし歯”を予防するには、

・勉強しながら、ゲームをしながらといった、“ながら食べ”は控える。
・時間を決めて食べて、食べた後は良く歯を磨く。
・歯の表面にくっつきやすいキャラメルのようなお菓子は注意する。

など色々あります。


それと共に、“むし歯のはじまりのサインを見逃さない”ということも大切です。

歯をみがいても落ちない、ツヤのない真っ白い部分が、“むし歯のはじまり”の部分です。“歯と歯肉のさかいめ”“歯と歯の間”といった、磨き残しをしやすい部分にできます。






・正しい“ブラッシング指導”を受けて、正しく“ブラッシング”をする習慣をみにつけること。
“フッ化物塗布”・“フッ化物洗口”を行って、“脱灰”した部分の“再石灰化”を促すことも効果的です。


気になられましたら、お気軽に当院にご相談ください。




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2022/07/06院長ブログ
歯ごたえは歯で感じていない!?歯根膜の役割とは

 

こんにちは。院長の丸山です。
7月といえば、夏野菜が旬を迎える時期ですね。

 

夏野菜のなかでも、
きゅうりは汗をかきやすい夏にぴったり。
約95%を水分が占めているので、
食べれば水分補給もできる食材です。

 

そんなきゅうりの魅力は、
ポリポリとした歯ごたえ!
この歯ごたえを感じるためには、
お口の「ある組織」が深く関わっています。

 

 

 

 

◆歯ごたえを感じているのはどこ?

 

歯ごたえを感じているのは歯ではありません。
では、どこで歯ごたえを感じているのでしょうか?

歯ぐき?歯の神経?あごの骨?


実は…
このなかのどれでもありません。

 

歯ごたえは「歯根膜(しこんまく)」という
歯とあごの骨をつなぐ組織で感じ取っています。

 

 

 

 

 

◆0.3mmにある大切な役割

 

歯根膜の厚さは、なんと
たったの0.3mmほどしかありません。

 

とても薄い歯根膜ですが、
実は大切な役割があります。
それが「クッション」と「センサー」の役割です。

 

食べものを噛むとき、
歯にはとても強い力がかかっています。

歯根膜はその力をクッションのように
吸収・分散し、歯や骨を保護してくれています。
かたいものをガリッと噛んでしまっても
歯や周りの骨が無事なのは、歯根膜があってこそ!

 

 

また、歯根膜はセンサーの役割も担っており、
噛んだ時の「かたさ」や「感触」といった
微妙な刺激は、歯根膜が脳に伝えています。
そのおかげで、私たちは歯ごたえを感じられるのです。

 

 

他にも、食品のかたさに応じて
噛む力を調節することにも歯根膜は役立っています。

 

きゅうりのポリポリとした食感や
天ぷらのサクッとした食感を楽しめるのも
歯根膜があるおかげなのです。

 

 

 

 

 

◆歯根膜は一度失うと戻らない!

 

歯根膜は歯が抜けると
一緒にとれてしまいます。

 

たとえ、入れ歯やインプラントで
抜けた歯を補ったとしても、
歯根膜が元に戻ることはありません。

 

 

つまり、一度でも歯根膜を失ってしまうと、
ごはんを食べたときの食感も
一緒に失われてしまう
のです。

 

 

 

 

そんな歯根膜を失わないために、
まずは自分自身の歯を守る必要があります。

 

「むし歯」や「歯周病」にならないために、
定期的に歯科医院でプロのクリーニングを受けて
きれいなお口を維持しましょう!

 

 

 

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2022/06/22院長ブログ
FDC(千葉臨床歯科フォーラム)の6月の定例会
こんにちは、院長の丸山です。

6月に入り、不安定な天気が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。


さて、先日、FDC(千葉臨床歯科フォーラム)の6月の定例会で、『エビデンスに基づく診査診断及び治療中の再評価と修正の重要性について』という演題で発表させていただきました。





発表の内容は、矯正治療において、より良い治療結果を達成するためには、

セファロ分析や模型分析、骨年齢の評価等による精度の高い診断を行うこと。
治療のステップごとに、治療の進捗状況の再評価を口腔内写真等により細やかに行うこと。
それに基づいて治療方法の修正を速やかに行うこと。

が必要というだという内容でした。

FDC(千葉臨床歯科フォーラム)“会員自ら症例の資料採得を行い、診査診断及び治療経過について考察を行い、勉強会で能動的に発表を行うことによって、会員ひとりひとりの臨床レベルを上げていく”ことを目的に10年前に発足した勉強会です。

今まで2か月に1度、輪番制で会員発表を行ってきました。

他の会員の先生の発表から得ることも多く、これからも続けていきたいと思います。


また、これからも勉強会で学んだことは必ずスタッフ全員と情報共有し、みなさまが安心してご来院いただけるようなより良い医院づくりに努めて参ります。

今後ともジャスミン歯科クリニックをよろしくお願いいたします。


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2022/06/07院長ブログ
白い!はやい!目立たないCRとは?

 

こんにちは。院長の丸山です。
雨の季節に目にする機会が多いアマガエル。
鮮やかな緑色
をイメージされる方も多いと思いますが、
実はアマガエルの体の色は、
外敵から身を守るために
周囲の環境に合わせて
黄緑や茶色、白、灰色などに変化します。

 

 

さて、アマガエルは保護色で周囲に溶け込んでいますが、
同じように、歯の治療でも治療箇所が目立たないように
白い素材を使うことがあります。

 

その代表が保険診療でも利用できる
CRという白いつめものです。

 

 

 

 

◆CRってどんな素材?

 

CRとは、
コンポジットレジン(Composite Resin)のことで、
セラミック粒子と合成樹脂を混ぜた
複合プラスチックの素材です。

 

「樹脂」と呼ばれることもあります。

 

 

白い素材のため、
見た目の違和感が少ないのが特徴です。

 

 

 

 

 

◆むし歯治療が1回で終わる!?

 

CRを使うメリットは
見た目だけではありません。

 

 

通常、つめものを使った治療では、

治療箇所の型を取り
その型を使って、つめものを製作する


という工程があるため、製作に必要な時間も
数日から1週間程度かかります。
つまり、最低でも2回は通院しなければなりません。

 

 

 

しかし、
CRの場合はこれらの治療を
1日で済ませることができます。

 

CRは粘土状の柔らかい素材のため
『型取り』の必要がなく、
「特殊な光を当てるとその場ですぐに固まる」
という性質があるからです。

 

 

 

 

この性質のおかげで
治療が短時間でできることも
CRの大きなメリットのひとつです。

 

 

 

 

◆全部CRにできないの?

 

このように、
CRは白くて目立たないだけではなく、
短時間の治療で終わるというメリットがあります。

 

 

そのため
「むし歯治療は全部CRにしたい!」
と思うかもしれません。

 

 

ところが、
CRプラスチックが使われているため、
強度が弱いという弱点があり、
大きなむし歯など、広い範囲を削った歯には
使うことができません。

 

 

 

 

◆むし歯は小さいうちに治そう

 

むし歯は小さいうちに発見できれば、
CRで治療することができます。

 

 

 

 

しかし、そういった小さなむし歯は
自覚症状がない事がほとんどです。

 

自身ではなかなか気づくことができず、
痛くなった時には
大きなむし歯になってしまっている
ことも。

 

 

 

そこで大切なのが、
定期的な歯のチェックです。

 

 

むし歯を早期発見できれば
CRを使って治療できることが多く、
時間も治療費もかけずに済みます。

 

また、削る量も最小限で済むので、
「歯の寿命」という意味でも、
早期発見・早期治療はとても重要です。
定期検診は欠かさずに受けるようにしましょう。

 

 

 

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2022/05/20院長ブログ
歯がしみたり痛んだりしても原因がわからないときに 疑ってみたいこと

こんにちは、院長の丸山です。

 

歯がしみたり痛んだりする原因としてまず思いつくのは、“むし歯”ですね。

“むし歯”が進行していくと、歯の神経に炎症が起こって“知覚過敏”“歯の痛み”を引き起こします。

また“歯周病”の進行や“加齢”によって歯根が露出してくると、“知覚過敏”や更には“歯の痛み”を感じることがあります。

 

歯がしみたり痛んだりする原因として見過ごせないものとして、“かみ合わせの力の問題”があります。





“歯ぎしり”をしていたり“食いしばり”が強かったり、“不正咬合”があったりして、歯に想定外の力がかかっていると歯に“ひび”が入ることがあります。

この“ひび”が浅いものは良いのですが、深いものは歯がしみたり痛んだりする原因となります。

 

放置すると“歯の破折”につながることもありますので注意が必要です。


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